「箏(コト)の織りなす空間(バ)」、「言葉(コト/コトバ)が作り出す空間(バ)」を連想させるタイトルが示すように、この作品は音楽/朗読/演劇/インスタレーションといった要素が複合された、一種のシアター的要素を持っている。
スピーカーから発せられる詩は雨と写真に関連するテクストを交錯させた作品であり、それに時間構造を持たせ再構築しさらに雨を題材にした筝曲の断片を重ねることで、音と言葉のイメージをポリフォニックに絡み合わせることを試みた。
潜像…〘名〙 感光したフィルムや乾板などにできている目に見えない像。
ついり…〘名〙 (「つゆいり(梅雨入)」の変化した語) つゆになること。入梅(にゅうばい)。
(出典 精選版 日本国語大辞典)
この作品では以下の作品が引用される。
小縞山いう『潜像(ついり)』(詩集《リリ毛》より)
宮城道雄『ロンドンの夜の雨』
初演:
2019.12.26 @東京藝術大学第6ホール
Leo Konno/Azusa Mori