藤川 大晃(ふじかわ だいこう)
Daiko Fujikawa
音楽家、作曲家。
日本の伝統音楽、特に能について理論的/実践的に研究しており、それらに内在する時間や日本語が持つ音楽構造を自らの作品に応用するなど、日本の音、コトバや文化の関係性を追求しそれが導く普遍性を探求している。
京都市出身。東京藝術大学音楽学部作曲科、東京藝術大学大学院音楽研究科作曲専攻修士課程をそれぞれ卒業・修了。2021年4月から一年間、ハンブルク音楽演劇大学で研鑽を積む。第23回奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門で一般の部第1位を獲得。また、大学院アカンサス賞(修士課程作曲専攻首席修了)、同声会賞、三菱地所賞、弘前市長賞を受賞している。平成30年度野村学芸財団奨学生。
創作活動の他にもピアノ演奏、指揮、楽曲解説の執筆などを手掛け、また能楽師やダンサー、作家、文学研究者との共演など他のジャンルとの交流も積極的に行い、多岐にわたる活動を繰り広げている。
特に作家 ゆきかわゆうとのユニットkefuno.の作品である《月に惑ふ》はコロナ禍における創作・聴取の独自のあり方を示し、野村財団、榎本文化財団の助成によって1年間全20回の連作として好評を得た。
現在、東京藝術大学音楽学部非常勤講師。
CV(準備中)
→→→ 詳しい情報はこちら ←←←
Aquaphony
2019
管弦楽と映像のための作品。「SENJU LAB 〜音楽と美術をアートする〜」のために作曲された。(東京藝術大学奏楽堂にて)
界・響 -Fanfare SAKAHI・YURA-
2015
音楽大学フェスティバルにて学生作品として演奏されたファンファーレ。(東京芸術劇場にて初演)
Connection Collection
2014
オルガンのストップシステムを最大限に利用した現代音楽作品。
第3回洗足現代音楽作曲コンクール B部門(鍵盤楽器)入選。
→→→ 詳しい出演情報はこちら ←←←
けふのふじかわ 其の二
2017
新作を含む自作発表とパフォーマンス。(丸ビルホールにて)
創作能『雲の通ひ路』『平清経』
2020
能楽師 久田勘鷗氏(重要無形文化財(総合指定)保持者)とのコラボレーション。作曲とピアノ演奏で参加。(名古屋東急ホテルにて)
愛の詩(ラブレター)のこと
2019
倉本幸弘氏(森鴎外記念会常任理事)の朗読とのコラボレーション。作曲とピアノ演奏で参加。(森鴎外記念館にて)
能『羽衣』
2018
能楽の編成にピアノとヴァイオリンを付け加えた作品。能楽師久田勘鷗氏とのコラボレーション。(名古屋東急ホテルにて)
中島郁子リサイタル〜イタリアの華〜
2020
メゾソプラノ歌手中島郁子氏の伴奏者としての演奏。ピアノ独奏も披露した。オンライン配信(白寿ホールにて収録)
Gloria
2021
ヴィヴァルディ作曲『グローリア』の指揮。(浜離宮朝日ホール)
祈りの鏡
2021
村上りの氏新作初演のアンサンブル指揮。(両国門天ホール)
2023- 東京藝術大学非常勤講師
声の文化としての音楽
2021
批評誌『夜航V』所収
能楽演奏の分析的研究序説―能《井筒》を例として―
2020
修士学位論文